畳床(たたみどこ)とは、畳の芯となる部分のことで、わらを重ねて麻糸で締めたもののことです。
更にいえば、よく乾燥した稲わらを縦横約1m×2m前後で、厚さ5cm程度にして麻糸で縫い固めたものです。
これは伝統的な畳の畳床の構成です。
この畳床(たたみどこ)の表面に、藺草(イグサ)を木綿糸で編んだ畳表を麻糸を使って端部で縫い付け、縫目を布縁(へり)で覆って畳の完成です。
米の本場、宮城県登米市の
無農薬栽培稲わらを使用した、
こだわりの本畳床です。
100%国産稲わらを使用
原材料の国産稲わらは現在供給不足と言われておりますが、弊社企業努力で十二分に在庫を確保しておりますのでご安心ください。
わら床・JIS床・JISワラサンド床には、リサイクル(長ワラ)は使用していませんので、安心安全です。
酒井寅雄商店の本畳床は、有機無農薬栽培の稲わらと天然素材を使い、防虫薬剤を使用せず、加熱殺虫処理方法で制作した、シックハウス対策に適した畳床です。
使用している稲わらは減農薬栽培ではなく、農薬や化学肥料を全く使用しない有機無農薬栽培の稲わらです。
当社で使用している稲わらの生産者、登米(とよま)町の石井稔さんは、30年以上も前から無農薬栽培を行っており、有機栽培米の認定を受けております。
裏面素材には、天然素材の綿布(綿100%)または棕櫚(シュロ)を使用。糸にもこだわり麻糸の選択もできます。
当社では施工後に寸法の縮み等の生じにくい、原料稲わらの段階での加熱殺虫処理をおこなっていますので、ダニ対策も万全です。
無農薬栽培米の稲わらを大型高温熱風乾燥機にて80℃に達してから2時間以上加熱して殺虫処理を施します。
その稲わらを100%使用して制作した畳床です。
◆ 確かな技術で造られる本畳床
一枚の本畳床に使用される稲わらはおよそ3万5千本で、その稲わらを配層ごとに厳しく選別。
きめ細かい作業により、均一に並べた稲わらを圧縮することにより本畳床は造り出されています。
吸放湿性
湿気の吸放湿を自動に行う湿度調整機能。
弾力性
稲わらを圧縮することで復元力が、本畳床独特の弾力を出します。
遮音性
ぎっしりと詰まった稲わらが、音をやわらげます。
断熱・保湿性
本畳床に詰まった空気が、断熱性・保湿性を高めます。
難燃性
ギュッと圧縮されているので、燃えにくい性質があります。
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ぜひご覧ください。
畳の部屋に入ると独特の爽やかな香りがします。 これはい草から出る香りで、その成分は樹木から出るフィトンチッドという森林の香りが20%を占めています。
森に入るとリラックスするのと同じような効果があり、殺菌作用もあります。 また、バニリンというバニラの香りの成分も含まれています。
畳は高温多湿の日本の風土に良く会う建築素材です。およそ5センチの厚さの畳床の素材には空気がしっかりと詰まっているため蓄えている熱を逃しません。 そして畳表で使われているい草が畳床の中にある湿気をゆっくりと吸収・放出することで夏に涼しく冬あたたかいという利点をもたらします。
また、畳の部屋が静かに感じるのは畳の弾力により衝撃が弱くなる事に加えて、畳の空気が余計な音を吸収してくれるためでもあります。
畳の生産量はフローリングの普及によって減少していますが、畳本来の良さが見直されるに伴い、畳を癒しの空間として利用することが増えてきました。
住環境の変化により、畳を取り巻く環境もまた変わりつつあります。しかし、畳の持つリラックス効果は実際に体験するととても心地よく、日本文化の良さを肌で直に触れることができます。
畳は日本の住環境を代表する建築材です。ごろりと横に寝転がってい草の香りを吸い込むと自然と体の力が抜け、眠たくなってきます。お父さんお母さん子供たちと、たまには畳の上で川の字でゴロゴロしてみてください。素敵なお休みになると思います。
タタミはユネスコ無形文化遺産なのです。
日本古来の伝統技術と最新の技術で、文化財の畳の修復・制作から現代の畳床の製作まで行っております。
日本の良い文化を守りつつ皆様の生活の時間を「畳」を通じてともに過ごさせていただければと思います。
ご相談があれば、いつでもご連絡ください。